アフリカとスカトロジー
2008.11.22 22:19 ニジェール Niger

◆ 政府軍の皆さま
トゥアレグ浜田と共に、オルティが待つバス停へ。ボロロ族の美男子に会いに行くぞツアー。ここに出発! と言うことで、本日の「アフリカいぼ痔紀行ニジェール編」も、前回の続きです。
注意 : この記事の内容に不快感を覚えるおともらちもいると思います。タイトルでひいてしまった人は、これ以上読み進めないでね!
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「アフリカいぼ痔紀行」ってなにっていうおともらちは、暇だったら以下を読んでくださいね!
◆ 名誉領事館
◆ あたしがマラリアにかかったら…
◆ あたしの秘密、暴露します!
◆ お喋りなパリの夜
◆ お洒落すぎ!
◆モロッコ本編
◆ベナン本編
◆ニジェール本編
◆番外編「世界の看板」
![IMG_1246[1]](http://blog-imgs-19.fc2.com/t/a/b/tabetabi/20081104180710s.jpg)
トゥアレグ浜田 ボロロ族オルティ
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オルティの村に行くには、バスに揺られることおよそ2時間。首都ニアメまで続く幹線道路で途中下車し、サヘルの荒野を小1時間歩く。
悠々閑々バスの旅。滑り出しは好調だった。バスはほぼ定刻に走り出し、車内も混雑しすぎで座れないということもなかった。オルティは、あたしの一列前の座席に座り、不機嫌な顔のトゥアレグ浜田は、あたしの隣に陣取っていた。
柔らかい朝の光は、闇夜に冷たくなった大気を優しく包み込み暖める。寒くて震えることもなく、汗だくで居心地の悪い思いをすることもない。はっきり言って快適なバスの旅。
何もかもおんぼろでへなちょこ。でも、気分だけは優雅に。見方によっては耽美的に。だから、こんなあたしだって、みちのくボロロ一人旅の女主人公気取りでいいんじゃない。ほら、妄想はただなんだから!
そんなこんなで、ヒロイン気分で旅情に浸っていたあたしだけれど、世知辛い世の中とは正にこのこと。出発から30分と経たないうちにバスが停まり、耽美的な妄想にちゃちゃが入る。ロールプレイングゲーム終了。女主人公ゲームオーバー。滑り出しが好調だっただけに、早くもやってきたこの瞬間。目の前の現実が、すごく物欲しげな表情であたしに懇願している。見てくれ。現実を見てくれと…
目をつぶりなさい。見て見ぬ振りをして流してしまいなさい。そして、妄想的優雅な旅を続ければいいのです。悪魔があたしにそうささやいた。
いやいや、目をつぶっちゃ駄目だよ。見聞を広げるために、旅をしているんじゃないですか。目の前の現実を、その目でしかと見届けるのです。天使があたしにそうささやいた。
あたしったら、つい30分前まで、みちのくボロロ一人旅のヒロインを妄想していたのに、いつの間にか、磯野カツオに代わってるし。あの、磯野カツオって、サザエさんの磯野カツオね。頭の中で、天使と悪魔が戦っているの!
「もうしょうがないな。わかったよ姉さん、現実を見ればいいんでしょ、現実を!」
磯野カツオ、今ここに誓う。現実を見てやろうじゃねぇか!
と言うことで、夢見がちな女主人公は諦めて、あたしが窓越しに見た現実を、包み隠さず吐露しようと思うのだが、その前に、まず、どうしてバスが停車したのか、その説明をする必要がある。
ニジェール北部、アガデス近郊を走る長距離バスには、政府軍の護衛がつくことになっている。トゥアレグの反政府武装勢力による通行車両攻撃に備えての措置だ。あたしの目には至って平穏に映るこの地に、いったい何が起こるというのか。護送だなんて大げさだ。しかしやはり、起こる時には起こるらしい。政府軍の駐留所が攻撃されたり、民間人が乗るバスが襲撃されたり。だから、ニジェール北部の長距離バスには、物々しい政府軍の護衛がつくのである。
各バス会社は、ほぼ同時刻に出発時間を設定している。各自乗客を乗せアガデスの街を出発。アガデスから30分ぐらい移動した郊外の待ち合わせ場所に集結し、そこで軍の護送車を待つのである。すべてのバスがそろい、軍の護衛担当班が到着したところで、連体を組んで再出発。通常、軍の車が先頭を行き、その後ろを長距離バスが数珠つなぎ。そして、しんがりを軍の車が勤める。
政府軍の車両は、基本ピックアップトラック。荷台には自動小銃に手をかけた、マスクをかぶった猛々しい男どもか何人も乗っている。素人目には、どう贔屓してもテロリストにしか見えない政府軍。カッコいいというかむしろ恐ろしいというか…
護衛は毎日のルーティーンである。そのシステムは確立しており、皆心得たものだ。それでも、すべてのバスが集結するのに随分と時間がかかるし、政府軍の登場も、やはりお役所仕事でのんびりしている。それに、ここはアフリカ。何をするにも時間がかかるのだ。
その待ち時間に繰り広げらる一大スペクタクル。それが、本日の主題、あたし的アフリカ見聞録である。
アガデスの朝晩は冷え込む。暗いうちに家を出てバスに乗り込んだ乗客は、誰しもがそろそろもよおす年頃、ぶっちゃけ、おしっこタイムの到来である。護衛の待ち合わせ場所には、当然トイレなどあるはずもない。広大なサヘルの大地が、ここでは自然のトイレなのである。
自然界にも、トイレになりやすい場所と、トイレになりにくい場所がある。野ションをすることに慣れ親しんでいる地元の人々にも、やはりちょっとは隠れたいという人間の深層心理が働くのは当然のことだ。その為、岩場や潅木が生えている辺りが、暗黙のトイレ場として愛好される傾向にある。
あたしだって野ションには随分と慣れ親しんできた。アフリカを旅していれば嫌でも慣れてしまう。ほんの少しだけ隠れるところがあれば、青空の下で思いっきり放尿するし、あまつさえ、大便だって産み落とす。人の生理現象なのだから、何も恥じることはない。いや、最初は恥じていただろう。でも、旅を続けるうちに、いつしか当たり前のこととして受け止めるようになっていた。
しかし、護衛合流ポイントには、一切潅木がない。だだっ広い野原が、地平線まで続いている。やはり、あたしのように修行の足りない人間は、隠れるところがないと途端に躊躇してしまうわけで、あたしだったら、ここでシッコをしたくなっても、我慢して尿意を忙殺しようという小癪な手段に出るだろう。
でも、地元の人々は、誰しもが、野ション三段黒帯級である。バスが停まった途端、一大スペクタクルの始まり始まり〜。
バスからわらわらわらと降りてきた乗客は、蜘蛛の子を散らすように、思い思いの場所で放尿。連れションというか、むしろ集団シッコ。あっちを見てもこっちを見ても、どっちを見ても、誰しもが放尿しているの図。老若男女、その分け隔てなく、いっせいに繰り広げられる小便ショー。その景色ときたら圧巻だ。
現実に目をそむけないあたしの勇気(笑)で、あたしが目撃したギネス記録級集団シッコは、30人を下らない。とにかく、周りを気にすることなく、惜しげもなく放尿する彼らの勇姿に、あたしは心の底から感動したというか、あたしもいつか、あんなスマートに放尿できる女になりたいと、将来の夢を語ったほどである。
続く。はい、続きますよ。
お食事中の方、すみませんでした。ちょっぴりシャイな方、すみませんでした。でもねでもね、スカトロジー的考察ですので、下品とか言わないでくださいね! おしっこしないアイドルとかもいるでしょうけど、人間の生理現象なわけですから… Kmala KMAR、ちょっと語りますわよ!
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